ヘザー・グラハム in おいしいオトコの作り方
Story
Cast
ヘザー・グレアム:ビッパ
デヴィッド・サトクリフ:イアン
テイ・ディグス:ヘミングウェイ
サンドラ・オー:ルル
シェリル・ハインズ:ロキサーヌ
サラ・チョーク:ジェーン
サブリナ・グラデヴィック:レイチェル
ケラム・マリッキ=サンチェス:フランク
ブルース・グレイ:マルコム(父)
Staff
製作:ヘザー・グレアム,ジェニファー・ジョナス
監督:ニーシャ・ガナトラ
脚本:タシエ・キャメロン
撮影:グレッグ・ミドルトン
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
Goods
販売元:エスピーオー (2007-12-22)
定価:¥ 3,990 ( 中古価格 ¥ 680 より ) / Amazon価格:¥ 1,980
時間:95 分 / 1枚組 ( DVD )
Notes
まず最初に。
このサイトではキューティー映画をみなさんに出来るだけたくさん観てほしいので、どんな映画でもいいところを見つけ、それを書くことを心がけています。けど、この作品に関しては残念ながらいいところが見つけられませんでした…。
でもこの映画を観て面白いと思った人も多くいるはず。そういう人は自分の「面白かった」と思う判断を優先してください。それが正しいんです。
僕はサンドラ・オーの顔が生理的に受け付けません。大嫌いです。国籍、思想、性別…そういうのは関係ありません。ただただ、あの顔とあのしゃべり方が生理的に受け付けないだけです。ほんと画面に出てくると不愉快になる顔です。だから悪役とか嫌味な役とかならまだ耐えられますが、サンドラ・オーが親友役で、しかも役柄はそれなりにセックスを楽しんでいる大人の女性。ありえん * 1 。むかつき度が「さらに倍」という感じでした。
キャスティング・ディレクターのセンスを疑います。
同様に主人公の秘書&ゲイ役のケラム・マリッキ=サンチェスの演技が死ぬほど下手で、キューティー映画お約束の「シニカルだけど実はいい奴」という役割になってません。これまた不愉快以外の何物でもありませんでした。
出てくる人物、誰もが不愉快です。誰一人共感できるキャラクターが出来きません。なぜでしょうか?
劇中で、主人公のヘザー・グラハムが辞表をしたため、それをバーテンに聞かせるというシーンがあります。
ヘザーの辞表をバーテン * 2 は
「文法はひどいが、創造性はある。」
とヘザーの辞表を評します。
この評、まさにこの映画のことです(笑)
これほどまでに映画の基本的文法を間違ってる作品は、結構有名な役者陣が出ている作品では久々です。けど、内容のアイディアは面白い。基本的な文法で普通に作っていれば佳作キューティー映画になりえたはずです。それが演出の基本が出来ていないためにキャラクターの魅力は伝わらない大失敗作になっています。
だからどのキャラにも共感が出来なくなってしまいました。もったいないです。
基本演出力のなさはシーン繋がりの不自然さでわかります。人物が場所を移動する描写、移動の意味が提示されないため不自然です。
例えばヘザー・グラハムと恋相手になるデヴィッド・サトクリフの出会いのシーン。
友人の結婚式の2次会で酔っ払って1人池に入っているヘザー。それを見て声をかけるデヴィッド。
ヘザー、池から出てデヴィッドといい雰囲気に。
唐突にヘザー1人が台所で酒を物色中。そこに入ってくるデヴィッド。(←台所に行く意味がわからん)
当然いい感じで迫るヘザー、なぜか避けるデヴィッド。(←明らかにデヴィッドのほうがヘザーを狙ってる雰囲気なのに避ける意味がわからん)
唐突に結婚式会場の玄関で別の男といちゃつくヘザー。帰ったほうがいいとタクシーを呼ぶデヴィッド。(←台所から唐突に玄関にいる意味が分からん)
めっちゃくちゃです。
こんなのまだいい方で、これ以上に酷い繋ぎが延々と続きます。編集マンの腕が悪いのか?演出した監督がダメなのか?
もし映画制作を目指す人がいるならこの映画は反面教師としていい教科書になります。
逆に言えば、映画制作を目指していてこの映画の欠点が気付かない人は映画を作ってはいけません。
あらすじを整理するとこういう筋書きになります。
「旅行ライター」という適当な肩書きで適当に遊んできた出版社会長の放蕩娘が、お父さんが病気で倒れたことで急遽、出版社で売り上げが落ちている結婚雑誌の編集長に抜擢されます。
「結婚なんて何がいいのよ!幻想に過ぎないわ!」と結婚に否定する放蕩娘は、そのコンセプトで結婚雑誌を強行編集。結果は社内スタッフからも読者からも総スカン。会社は売却の危機に。さらに結婚雑誌が亡き母が創刊したこともあって、自信を失った彼女はお目付け役のイケメン副社長に助けを求めます。
気持ちを入れ替えた彼女はイケメン副社長に恋しつつ、スタッフの意見を取り入れたりして「恋することってどういうこと?」と自らにも問いかける彼女…
面白そうでしょ?
亡き母の大事にしていた結婚雑誌という設定はうまく活かせば、雑誌に亡き母から娘へのメッセージがあったとか感動に持っていけますし、自らの恋愛感の変化が雑誌の成功に結びつき自分への自信に繋がり、さらに会社を売却という危機から救う唯一の手段になるという仕掛けはカタルシスを生む、話の中心軸になり得ます。
なのに、基本的な構成力がないので、キューティー映画としてはこれだけおいしいシチュエーションがありながら全て活かしきれず、さらに『Sex and the City』を真似て結婚適齢期の女性の気持ちを描写しようとして失敗し、感動シーンでもないのに大袈裟なBGMを流したり、点描でもないのに急にロックBGMを前面に出してきたりと頓珍漢な演出をして全てを台無しにしてしまいました。
ヘザーはかわいいし映画にはプロデューサーとして参加もしてるので、それなりに力を入れた作品なんでしょう。
オープニングとエンディングはとてもいい雰囲気だっただけに、ほんともったいない映画です…
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