
ニューヨークに住むローラ(リンゼイ・ローハン)はおしゃれと音楽大好きティーン。崇拝するロックスター、スチュー(アダム・ガルシア)と会うことを夢見ている。しかし一番カッコいい街から郊外に引越した時彼女の夢は崩れ去った。新しい町でローラは同じバンドファンのエラ(アリソン・ピル)と出会う。ある日スチューのバンドが解散することを知り嘆き悲しむローラとエラはコンサートに行ってスチューと会うことを計画する…
リンジー・ローハン:ローラ
アリソン・ピル:エラ
ミーガン・フォックス:カーラ
アダム・ガルシア:スチュー
グレン・ヘドリー:カレン
イーライ・マリエンタール:サム
製作:ジェリー・レイダー,ロバート・シャピロ
原作:ダイアン・シェルドン
監督:サラ・シュガーマン
脚本:ゲイル・ペアレント
撮影:スティーヴン・H・ブラム
音楽:マーク・マザースボウ
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005-12-21)
定価:¥ 1,500 ( 中古価格 ¥ 328 より ) / Amazon価格:¥ 849
時間:90 分 / 1枚組 ( DVD )
『フォーチュン・クッキー』で注目を受けたリンジー・ローハン主演・ディズニー製作の第2弾です。
リンジーのファンに合わせて、前作よりティーン向け映画になっていて誰もが一度は夢見た事がたくさん詰まった映画となっています。
リンジーの見せ場はあらゆる所に仕込まれています。リンジーファンの男女共にたまらない作りになってます。完全にリンジー・プロモーション映画です。
まずファッションがかわいいです。リンジーの衣装を豪華絢爛にするのではなく、ティーン向けに「お金をかけなくても創意工夫でオシャレに」としてるところがいいです。
歌手としての見せ場もあります。前作『フォーチュン・クッキー』はロックバンドをやってる女の子でしたが、この映画ではより今風の、ヒップホップ調の曲をリンジーが歌います。
男性ファンに向けには、衣装がどれもリンジーのバインバインなおっぱいが強調されていてハァハァです(笑)
主人公が自分をよく見せるために大げさな嘘を付くところは、赤毛のアンのアン・シャーリーを想像させます。
その虚言癖がタイトルにもある「ドラマ・クィーン」ということでして、嘘によってピンチを回避したりするのですが、後半にちゃんと嘘を付き自分をよく見せることへの疑問が提示されているのは好感が持てます。
リンジーが憧れるロックスターの登場シーンが実にらしくていいです。サラリと描いていますが、何気ない登場のタイミングとカメラワークがこの「らしさ感」を作っています。
が、その後がいかんです。
憧れのロック歌手の泥酔ぶりを見て介抱してがっかりして…
そこから普通に進行してしまうんです。がっかりしたならしたで、ロック歌手を罵倒するとかでもなく、その辺の友人のように扱ってしまうのはどうか、と。
さらに最後のシーンで、改めて素面のロックスターが登場するのですがファッション・髪型がダサすぎ。ロバート・レッドフォード監督作品 * 1
みたいな衣装で、全くロックスターらしくありません。
ちなみに予算の関係からか、リンジー憧れのバンドのコンサートシーンはうま〜く回避処理されてありません。コンサートのチケットがないのに会場まで行き、何とか入ろうとする、というシチュエーションで「デトロイト・ロックシティー」(ロックファンなら名作と認定しないと!)っぽくなるかと思ったのですが…残念でした。
しかしな描写があります。
コンサート会場に入れないリンジーたちが、それでも何とかバンドの演奏を聞きたい一身で閉まっている会場の扉に耳を当てる、という描写は、バンドのおっかけをしている普通の女の子を描くシチュエーションとしてはとても秀悦。実にリアルです。リンジーたちのバンドへの想いが伝わってきます。
実際、僕もローリング・ストーンズ初来日のとき、リハーサルをするストーンズの音を聞こうと、深夜、ドームの扉に耳を当てて聞いている女の子たちを何人も見ました。
リンジーの妄想シーンで、よくアメリカのティーンの女の子がやってるバンドのスクラップが、そのまま切り絵アニメ風に動くという演出も面白かったです。
この話は「憧れのロック歌手と会おうとする話」と「親友との友情を深める話」と「学校で女王様と対決しながら演劇で主役をする話」の3つが柱なんですが、ちょっと詰め込み過ぎじゃないかと。
結果として全部が薄くなっちゃったかなぁと思います。演劇のパートは切ってもよかったかもしれません。学校の女王様との対決はロック歌手を介して描けますし、リンジーの見せ場も好きな歌手の歌をパーティーで歌うとかで描けたと思いますし。
ともあれ、リンジー出演のキューティー映画は数あれど、リンジーのみの魅力で押し切ったのはこの作品だけです。ポスターもかわいくていいですね。