コヨーテ・アグリー
Story
ソングライターを夢見るヴァイオレット(パイパー・ペラーボ)は、ふとしたきっかけで「コヨーテ・アグリー」というバーで働くことになる。そこでは毎晩、女性バーテンダーたちがカウンターでセクシーなパフォーマンスを繰り広げ、熱気に包まれていた。あるとき客が興奮しすぎて、店内が大騒ぎになってしまう。止めようとしたヴァイオレットは意を決して歌いだした。ヴァイオレットの素晴らしい歌に店内は静まりかえるのだった…
Cast
パイパー・ペラーボ:ヴァイオレット
マリア・ベロ:リル
タイラ・バンクス:ズー
イザベラ・マイコ:キャミー
ブリジット・モイナハン:レイチェル
アダム・ガルシア:ケヴィン
ジョン・グッドマン:ビル
メラニー・リンスキー:グロリア
Staff
製作:ジェリー・ブラッカイマー
監督:デヴィッド・マクナリー
脚本:ジーナ・ウェンドコス
撮影:アミール・M・モクリ
音楽:トレヴァー・ホーン
Goods
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005-12-07)
定価:¥ 1,500 ( 中古価格 ¥ 489 より ) / Amazon価格:¥ 1,111
時間:107 分 / 1枚組 ( DVD )
Notes
この映画、ジャケットなどのメインイメージから色っぽいお姉さんたちの群集劇のように見えますが、田舎から出てきた一人の女の子がミュージシャンを夢見てNYで奮闘する、とても王道的なサクセス・ストーリーです。
プロデューサーは『トップガン』『アルマゲドン』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などでおなじみのジェリー・ブラッカイマー。
そのブラッカイマーが昔手がけて大ヒットした『フラッシュダンス』再び!を目標に作られた映画です。
『フラッシュダンス』はダンサーを夢見ていた女の子のお話…と、今さら書く必要はないですね。
販売元:パラマウント ジャパン (2005-01-05)
定価:¥ 4,179 ( 中古価格 ¥ 1,655 より ) / Amazon価格:¥ 1,838
時間:94 分 / 1枚組 ( DVD )
舞台となるコヨーテ・アグリーというバーは全員常にハイテンションで、たくさんのお姉さま方がカウンターの上でセクシーダンスをしまくって、酒を撒き散らして、火つけたり水浴びたり…
とにかく凄まじいバーなんですが、「これだけ毎回ハイテンションでメチャクチャしてたら、実際は商売にならんわなぁ。でもまぁ、映画だから派手目の演出をしてるんだろうなぁ。」と思って見てました。
しかしこれ、ニューヨークに実在する「HOGS & HEIFERS」という有名バーがモデルになってるんですね。
実際「HOGS & HEIFERS」では、女性バーテンダーがカウンターにあがってセクシーダンスをしたり、女性客がつられて踊ってブラジャー外したり大騒ぎの店みたいです。天井に無数のブラジャーがぶらさがってるとか。アメリカ人はよく判らん。でも見てみたい(笑)
映画は、音楽・ファッション(キューティー映画定番の着せ替えシーンあり)・友情・親子の絆と、キューティー映画的要素は全て入っています。しかし、ちょっと詰め込みすぎて逆に全てが中庸になってしまっています。
サクセス・ストーリーと平行で描かれる、親子の絆に関するエピソードでは父親役のジョン・グッドマンが、とぼけた中にも大きな愛情を感じる父親をとても素晴らしく演じていただけに、ちょっと勿体ない気もします。
酒場でのお姉さま方の踊りは、それはもう、とても色っぽいのですが、エロいというよりセクシーという感じで、その辺は安い映画にならないようダンスも衣装も気を使ってたようです。
キューティー映画では珍しく…というか、最近のアメリカ映画では珍しく、主人公役のパイパー・ペラーボがヌードでベッドシーンを熱演していました。個人的にはタイラ・バンクスのおっぱいを見せて欲しかったのですが(笑)
音楽に関しては、これまたメインイメージのせいで、何となくヒップ・ホップかダンス系音楽だらけのように思えたりしますが、凄く多岐に渡ったジャンルの音楽が全編を埋め尽くします。
Georgia Satellites(!)、Def Lepperd(サントラ未収録!)、EMF(!!)、Inxsなど90年代に活躍した今となっては懐かしいバンドもかかってびっくり。
物語の最初、主人公がNYに旅立つために開かれたお別れパーティーで、友達みんなが歌う曲はGloria Gaynorの『I will survive』。
さらに、その後、友達の車でニューヨークに向かう時にも別アレンジでこの曲がかかります。
この曲の歌詞は一言で言うと「ボロボロになっても、とにかく強く生き抜いてやるわ。」という内容。この映画のテーマみたいなものを歌っているわけですね。
主人公がアパートの屋上でキーボードで作曲をしているシーンがあります。ふと、隣のアパートからヒップホップが聞こえ、それに合わせて踊っている黒人が目に留まります。主人公はその音に合わせて自分の曲をアレンジして弾きだします。いいシーンでした。
主題歌を歌うリアン・ライムスがラスト登場するシーンの盛り上がり方は、アメリカ人以外にはちょっと判りづらいかもしれません。
リアン・ライムスは、アメリカではこの映画に出る前から、すでにグラミー賞をダブル受賞したりした。しかも13歳で!。有名歌手です。しかもカントリー歌手出身。
それを前提とすると「映画の中で主人公の作った曲を『あの』リアン・ライムスがコヨーテ・アグリーに来て歌う」というシチュエーションが、どれだけ特別なものなのか判るのですが、日本での知名度はそれほどないからその凄さが今ひとつ伝わって来ません…残念。
ちなみに、主役のヴァイオレットがコヨーテ・アグリーで踊っているのを写真に撮るカメラマン役は『アルマゲドン』『パール・ハーバー』『アイランド』『トランスフォーマー』などの監督、マイケル・ベイです。この頃、マイケル・ベイはブラッカイマーのお抱えでした。
演出的にはラストの主人公のオーディション・ライブが実にいただけません。
ステージでは普通のバンド構成(ツインギター、キーボードのみ女性)なのに、歌う曲は女性コーラスのハーモニー中心の曲で、ちょっとヒップホップ風のアレンジがされています。
主人公の動きも明らかに口パクがわかりすぎる動きで、画と音が一体化してなくて、最大の見せ場なのに失敗しています。
女性コーラスのハーモニーを画面として必要とするなら、コヨーテ・アグリーのメンバーが舞台に上がって主人公を応援して歌ってやるとかすればいいのに。(初めて聞いた曲なのにコーラスできるのか!とかいう矛盾はおいといて(笑))
というのも、後半、コヨーテ・アグリーという場所を通しての経験や友情が、主人公がクビになることでリセットされてしまいます。
後半の主人公の行動動機はコヨーテ・アグリーは関係ない。となると、コヨーテ・アグリーはあくまでもきっかけの場でしかない。ならばタイトルにまでする必要がなくなってしまうんですよ…
だからこそ、ラストでコヨーテのメンバーが主人公を助ける展開は大いにありだったと、素人ながらに思うんですけどねぇ。
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