フォーチュン・クッキー

freaky_friday.jpgFreaky Friday (2003年 アメリカ 公開)

Story

テス(ジェイミー・リー・カーティス)は数日後に控えた結婚式の準備で慌しくしていた。彼女を悩ませるのは娘のアンナ(リンジー・ローハン)が再婚相手と打ち解けないこと。一方のアンナは自分を判ってくれない母にうんざりしていた。ある日けんかをしていた2人は中国人にもらったフォーチュン・クッキーのせいでお互いの体が入れ替わってしまう。テスには結婚式が迫り、アンナにはロック・コンテストが迫っていた…

Cast

:アンナ・コールマン
:テス・コールマン
:ライアン
:おじいちゃん
:ジェイク
:ベイツ
:マディ
:ハリー・コールマン
:ペグ
:TV司会者

Staff

製作:,
監督:
脚本:
撮影:
音楽:

Goods

フォーチュン・クッキー 特別版 [DVD]

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005-12-21)

時間:97 分 /1枚組 ( DVD )


Freaky Friday

Warner Bros. (2003-07-09)



1976年オリジナル版のビデオです。

Freaky Friday [VHS] [Import]

Freaky Friday [VHS] [Import]

発売日:1997-06-23



Notes

オリジナルのTVフィーチャー作品は1976年制作、母親役のバーバラ・ハリスと娘役のジョディ・フォスター親子の心が入れ替わることで起きるドタバタ・コメディーです。
リメイクである本作品では、フォーチュン・クッキー * 1 を食べることで、体だけが入れ違ってしまった親子が、お互いの立場を経験することで理解しあう1日が描かれています。
テンポよく楽しく観れますが、感動的なシーンもあり、非常に良質な作品です。

アメリカでは1億ドル以上のヒットを記録。この作品をきっかけにリンジー・ローハンはティーン・アイドルとして注目を受けることになりました。

主役2人の芸達者さが光ります。母親役のジャミー・リー・カーティス(トゥルー・ライズの奥さん役)が「体は大人で気持ちはティーンエイジャー」を見事に演じています。娘役のリンジー・ローハンも、娘と母親を使い分けた演技で見事。

さらにこの映画、とにかく劇中のロック音楽の使い方が素晴らし過ぎます。
僕は80年代〜ロックと、MTV、ロック映画に関してはそれなりに見てきてると自負があるのですが、ここまでロックを「普通に」小気味よく、BGMとしても、劇中の重要なアイテムとしても、使った映画を見たことがありません。

ロック=反逆とかはもう古くてダサすぎます。ティーンエイジャーの生活の一部なんですよ。そういう事を踏まえて、実に自然にサラリとしたロックの使い方をこの映画はしています。そこが実に素晴らしい。
さすがはアメリカで実際にあったロックやラップの歌詞検閲問題を楽しく描いた秀作『ロックンロールは◎×△!? 検閲なんかブッとばせ!』 * 2 を撮ったマーク・S・ウォーターズです。この監督はほんと音楽を知っています。

クライマックスは2段階あるのですが、その第1弾でもある、コンテストでのライブーシーン。そこで演奏する曲は、演出意図を汲んだ構成・編曲で作られていて見事でした。特にギターソロに入る部分はクライマックスの演出効果と相まってテンションがあがります。

「大丈夫?と心配顔のボーカル」→「どうしよう!と不安なリンジー」→「そしてギターソロを弾く舞台袖のジェイミー」を1カットで見せる構成なのですが、ここのカメラワーク、何気ないですが凄く技術的に難しいショットです。実に巧みです。

このライブシーンは「ギターソロがはじまると観客の歓声が大きくなる」という音響演出もされていて、それが劇中のライブの盛り上がりと映画を観ている観客の高揚感をあげる仕掛けなってます。

同じく演奏シーンでは、ラストの結婚式での演奏シーンも演出がうまいと思います。
一通り映画的には一通り終わった後で、完全なリンジーのプロモーション映像になってるんだけど、楽しい余韻が続く感じがいいです。

一生懸命演奏しているリンジーたちの後ろで、何気なく歓談している人たちも、いつの間にか曲に合わせて踊っていたりしてて、雰囲気作りがとても細かい。
手にこぶしを作ってノッてるおじいさんの横姿を一瞬捉えるのもうまいし、何もかもが完璧です。音楽映画としても一級品の作品です。

内容も親子の絆を色々な面から捉えていて素晴らしいです。心が入れ替わった母親と娘の関係だけではなく、母親と再婚する男性(マーク・ハーモン)と娘となるリンジー・ローハンの関係についてもちゃんと描いているのがいいです。
とにかくこの作品は時代に色あせない名作です。


* 脚注 *
  1. 中国のクッキー。中に占いが書かれた小さな紙が入っている。 [↑Back]
  2. 80年代に起こった上流階級の婦人団体「PMRC」(中心人物はクリントン政権の副大統領ゴアの夫人ティッパー・ゴア)が始めたロックの歌詞検閲制度の設立運動と、それに立ち向かった人々と公聴会を法廷劇のような展開で撮ったTVフィーチャー。トゥイステッド・シスターのディー・スナイダーが本人役で出演。輸入版CDによく「「WARNING/Advisory」と書かれた黒いステッカーが貼られてますね?あれがPMRCの仕業です。 [↑Back]

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