近距離恋愛
Story
トム(パトリック・デンプシー)とハンナ(ミシェル・モナハン)は大学時代からずっと恋愛関係のない大親友同士。しかしトムはいつしかハンナを愛している自分に気付く。ハンナに自分の想いを告白しようとしたとき、ハンナが恋人を連れてきて婚約を報告する。さらにハンナは、普通は親友の女性にお願いする筆頭花嫁付添人(メイド・オブ・オナー)をトムに頼む。複雑な想いの中、トムはそれを引き受けて結婚準備を手伝うことに…
Cast
パトリック・デンプシー:トム
ミシェル・モナハン:ハンナ
ケヴィン・マクキッド:コリン
キャスリーン・クインラン:ジョーン
シドニー・ポラック:トーマス
Staff
製作:ニール・H・モリッツ
原案:アダム・スティキエル
監督:ポール・ウェイランド
脚本:アダム・スティキエル,デボラ・カプラン,ハリー・エルフォント
撮影:トニー・ピアース=ロバーツ
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
Goods
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2008-12-19)
定価:¥ 3,990 ( 中古価格 ¥ 407 より ) / Amazon価格:¥ 1,800
時間:101 分 / 1枚組 ( DVD )
Note
パトリック・デンプシー演じるトムの、6回も結婚している金持ちの父親トーマスを演じているのは『トッツィー』『愛と哀しみの果て』『ザ・ファーム/法律事務所』の名監督、シドニー・ポラックです。ポラックは2008年5月に癌で亡くなっていて、この作品が俳優としては遺作になります。
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2007-06-06)
定価:¥ 2,990 ( 中古価格 ¥ 1,000 より ) / Amazon価格:¥ 6,883
時間:116 分 / 1枚組 ( DVD )
愛と哀しみの果て (ユニバーサル・セレクション2008年第3弾) 【初回生産限定】 [DVD]
販売元:Universal Pictures Japan =dvd= (2008-03-13)
定価:¥ 1,500 ( 中古価格 ¥ 2,304 より )
時間:161 分 / 1枚組 ( DVD )
販売元:パラマウント ジャパン (2006-04-21)
定価:¥ 1,500 ( 中古価格 ¥ 600 より ) / Amazon価格:¥ 1,090
時間:155 分 / 1枚組 ( DVD )
映画のほうは人気急上昇中の優男、パトリック・デンプシーを配置して、男女の友情が愛に変わる定番ストーリーを「男性がメイド・オブ・オナー * 1 になる」という一ひねりした展開で面白く観せてくれるものと期待したのですが…
普通は親友の女性がやるメイド・オブ・オナーを男性がやるということ自体が異色なわけですから、それから生まれる世間とのギャップとか、役職のハウ・トゥとかがもうちょっとあると思ったんです。
あと、ミシェル・モナハンとパトリック・デンプシーが元々親友であるという設定で話がはじまるのですが、その「男女の仲を感じさせない」描写が弱いです。最初から男女として意識していたらそれは親友ではないのですよ。
男女を意識しない描写を積み重ねることで、あるときから急に相手が恋愛対象になり、そのせいで行動や反応の違いが明確になってこそ、この手の話は面白くなるわけですから。
序盤で「ヒロインが自分を女友達としか見ていない男友達のことを実は想っている」という描写があるせいで、その後のヒロインの結婚を決めたこと自体が、男友達を自分に振り向かせるための壮大な仕掛けのようにも思えてしまいます。
残念ながら脚本があまりよろしくなく、笑いは全てすべるし、先の展開は読めるし * 2 、主人公達の行動原理が自分勝手すぎるし…
物語の展開上、スコットランドに嫁に行くアメリカ人であるヒロインが、その結婚を疑問視する仕掛けとして、スコットランドの風習や伝統を否定的に扱うという傲慢さには嫌悪感すら覚えました。そのために主人公達に全く共感できませんでした。
スコットランドの貴族と結婚を決めたヒロインが、結婚直前になって結果的に男友達だと思っていた主人公を選ぶという展開にしたければ、「ヒロインが仕事を続けたいと思っていたが結婚すると嫁ぎ先が伝統ある家でそれが出来ず…」とか、物語上の設定で問題の原因を作ればいいだけのこと。それをアメリカ的価値観で他国の風習、伝統を問題にしたのが間違い。
キューティー映画のいいところは、欠点を持った主人公たちが、最終的にはどんな人でも平等に敬意をもって関わるようになったり、自分の欠点を認めることが出来たりする、人間的成長があるのがいいわけです。
そういった主人公に対して、観客である我々は清々しい気持ちになったり、うれしい気持ちになったりするわけです。
原案・脚本に名を連ねているアダム・スティキエルはキャリアから見てたぶん基本的なアイディアを出したのみでしょう。脚本の実質は『プッシー・キャッツ』の監督デボラ・カプランとハリー・エルフォントのコンビが書いたと思われます。もうちょっとちゃんと練ればもっと面白くなったのに…と残念な作品です。
物語後半の舞台となるスコットランドの雄大な風景は、デジタル処理を施し色鮮やかで澄んだ空気感のある、実にヨーロッパ的な風景になっていて美しかったです。ニューヨークとの違いが明確に出ていてよかったです。
あと、パトリックがミシェルの元を去るあたりから流れる、Oasisの「Stop Crying Your Heart Out」がとても切なく響いてシーンを静かに盛り上げます。
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=qNk-RoZhkaI]
- メイド・オブ・オナーについて詳しくはこちらをご参照ください。ちなみに「筆頭花嫁付添人:メイド・オブ・オナー」については『幸せになるための27のドレス』で詳しく描かれています。 [Back]
- いい意味で期待を裏切るような小粋な演出が全然ありません。例えば物語の後半、スコットランドのしきたりで結婚前の花嫁はパブでお金を払った男全員とキスをしなければならないというシーンがあります。もうこれは花嫁のミシェル・モナハンとパトリック・デンプシーがキスするシチュエーションに持っていくのがバレバレで、それをそのまんま撮るんだもんなぁ…(笑)一度キスするかと思わせて、それを外して、あれ?と思わせてやっぱりキス、という展開で小粋さを演出しないといけないのに… [Back]
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