ジェシカ・シンプソンのミリタリー・ブロンド
Story
メーガン・バレンタイン(ジェシカ・シンプソン)は人気絶頂のアイドル。しかし男性マネージャーに彼氏を寝取られ親戚にお金を取られて破産宣告を受け失意のどん底に。やけくそになっているところを米軍の徴兵担当の男に勧誘され、勢いで陸軍に入隊してしまう。彼女を待っていたのは質素な共同生活と厳しい訓練。何をやっても失敗の連続で仲間に迷惑ばかりかけている彼女だが、持ち前の明るさとがんばりで徐々に仲間の信頼を得ていく…Cast
ジェシカ・シンプソン:ミーガンオリーシア・ルーリン:ペトロヴィッチ
ジル・マリー・ジョーンズ:ジョンソン
エイミー・ガルシア:カスティリョ
ケイコ・アジェナ:ハマモリ
チェリ・オテリ:ジータ
ヴィヴィカ・A・フォックス:モーリー軍曹
ライアン・サイペック:マイルズ軍曹
スティーヴ・グッテンバーグ:シドニー
Staff
製作:ボアズ・デヴィッドソン, ダニー・ディムボート,デニーズ・ディ・ノヴィ,ランドール・エメット,ジョージ・ファーラ,ビル・ガーバー,
アヴィ・ラーナー,トレヴァー・ショート,ジョー・シンプソン
監督:スティーヴ・マイナー
脚本:エイプリル・ブレア,ケリー・ボウ
撮影:パトリック・ケイディ
音楽:デニス・スミス
Goods
Notes
邦題は『ジェシカ・シンプソンのワーキング・ブロンド』と同じですが、これは日本でDVDを扱った会社が同じのためで、別にシリーズでも関連映画でもありません。ただ、両作品ともプロデューサーは共通しているので、「ジェシカ・シンプソン使って一発当てたれ!」企画だったんでしょうね(笑)。残念ながら当作品はアメリカで劇場公開はされておらずDVDスルーとなっています。
ジェシカが最初に仲良しになるのは『ハイスクール・ミュージカル』でメガネっ娘のピアノ担当、ケルシーを演じていたオリーシア・ルーリン。この映画でもキャラは内気なメガネっ娘です。
しかし、プロデューサーの数が凄まじいです(笑)
この手の、プロデューサーのクレジット数が多い作品で当たりはありません。本作がDVDスルーになってしまったのも、その辺に原因が…けど、この作品、低予算ながら、シナリオもそつなく出来ていてとても面白く、ちゃんとキューティー映画になっています。お勧めです。
ジェシカ・シンプソンの魅力大爆発です。男性が見たいジェシカの姿はほぼ網羅されているかと。あ、水着なかったか…(笑)
でも、訓練学校で食べるのを禁止されている甘いものを、隠れて食べるシーンで、わざわざスニッカーズをくわえさせて「あふぅ~、むふぅ~」と言わせながら恍惚な表情をさせてるのは、やらせた方もやった方もどちらもエライ(笑)
でも、そういう男性向けシーンばかりではありません。スニッカーズのシーンも含めて、女の子が見ても笑えるようになってますし、キューティー映画お約束、みんなでダンスしたりとか、ガーリーでかわいいシーンもちゃんとあります。
この作品、脚本が結構よく出来てて、あなどれません。
軍隊訓練物だから、ジェシカの周りに、さまざまな理由で軍隊に入ったキャラたちがいるわけですが、彼女らの生活の背景の書き分けも出来てるし、ジェシカが訓練で得意とするのが、高いところから棒でスルスルと回転しながら降りてくる技なのですが、なぜそれが得意かというと「最初の役がストリッパーだったからです!」と(笑)
こういうところに、ジェシカのちょっと間抜けなスターとしてのキャラがちゃんと活かされていて、さらに単なるギャグと思われたものが全て物語の中で、話を進める道具として機能しているのも素晴らしいです。
この作品は、自分の知らない世界を体験し、色々な人と出会った結果、成長する主人公の話をコメディータッチでみせているわけですが、ラストシーンだけが異色です。
訓練中、教官の男性とジェシカは恋に落ちるわけですが、訓練学校の卒業式後、学校を後にするときばったり出会った彼氏(実はジェシカを待ち伏せしてるわけですが)が「もう、この学校とはおさらばだ。来週からイラクに行く。」とジェシカにさらりと言うんです。
「じゃあ、もう上官と部下じゃないわね」と、ジェシカと上官はキス。いや、厳密には階級差があるから…まぁ、いいとしましょう(笑)
そして別れ際、ジェシカは自分のおまもりとして持っていたバッチを彼に投げて「いつか返してね」と言いながら、ヘリに乗り込みます。ジェシカを乗せたヘリは離陸し上昇するヘリからのアングルで、下で手を振る小さくなった彼氏をカメラは捉え続けます。彼の顔のアップはこのとき、もはやありません。切り返しで、静かな笑顔で小さく「バイ」とつぶやき、手を振る落ち着いたジェシカのアップ。
長めの暗転の後、エンドクレジットが流れます。
それまでのテイストから監督が意図してこういう演出をしたとは思えないんですけど(単なる偶然だと思います)、姿が小さくなってもヘリに向かって手を振る「来週イラクに行く兵士」を映し続けたのか…。これ、考えようによっては凄いエンディングですよ。なんでスーパースターが軍隊生活を体験するコメディー映画のラストに、こんな含みのあるエンディングを持ってきたのか(笑)
タイトル、中身、すべてにB級感たっぷりの作品ですが、キューティー映画としてはとてもよく出来ている映画だと思います。



