キミに逢えたら!
原作では主人公のバンドでベースをやっているニックが、振られた元彼女の前でいい格好をしようと、偶然近くにいた女の子のノーラに「5分だけ彼女になって」とお願いして、元彼女にキスを見せつけたことから物語がはじまります。
映画では主人公の2人が出会うきっかけのとなる「5分だけの恋人」のお願いという、とても重大なシチュエーションを、なぜか女の子のノーラーからニックに変更しています。この改変に海外の原作ファンは戸惑い怒りを表明していました。
原作ファンの失望感が公開前からあったせいか、とても良作なのに上映成績はあまりよろしくありませんでした。
架空の人気バンド「フラッフィー」のシークレット・ギグの会場を探してニューヨークを1晩走り回るストーリーで、主人公2人のそれぞれの友人たちのドタバタぶりも楽しい、爽やかな青春映画になっています。
音楽ネタがいくつかあります。
まず劇中、ノラがニックの車のCDを見ながら「音楽の趣味が完璧に一致するけどThe Cureだけは違うわ.。だいたい何を治療(cure)するのよ」という台詞があります。
実はニックの携帯の音がThe Cureの「Boy’s Don’t Cry」。ニックはThe Cureのファンなんですね。
[youtubehql]iQhh4Xs8RcM[/youtubehql]
The Cureはいわずと知れたイギリス出身の80′sのニューウェーブバンドです。多くのキューティー映画に使われています。
特にリース・ウィザースプーン主演の『恋人はゴースト』は原題が「Just Like Heaven」で、これはThe Cureの曲のタイトルです。そのためテーマ曲に使われています * 1 。
この映画、なんと、映画の後半に本物のエレクトリック・レディ・スタジオが出てきます。伝説のギターリスト、ジミー・ヘンドリックス * 2 が1970年に建設したレコーディングスタジオとしては伝説的なスタジオです。ここで作られたジミヘンの伝説的アルバムが『エレクトリック・レディ・ランド』です。
この映画で面白いのが、ニックがエレクトリック・レディ・スタジオに入って「ここでストーンズやツェッペリンがレコーディングしたんだよ!」と興奮気味に語るものの、ミキサー室の片隅に立てかけられていた「左利き用のストラトギター」にはさして特別な反応を示さないところです。おまえ、それ知らんのかい!と(笑)
いわずもがな、なネタですね。「左利き用のストラトギター」、それはジミヘンのギターです。
サントラ参加のアーティストはなかなかその手の人にはたまらないグループばかりです。この映画当時のニューヨークのバンドシーンがわかります。ニックが前座、という設定でサントラにも参加しているBishop Allenがカメオ出演しています。
しかし、最近のティーン向け映画というのは、なんで汚いシーンを延々やるんですかねぇ…。
最近アメリカのティーン向け映画のこの手の下品シーンがエスカレートし過ぎていると思います。
ノラの友人キャロラインがトイレで吐いて、その便器に携帯と噛んでたガムを落として…というシーンがあります。見ると分かりますが、最低のシーンです。
こういうシーン、アメリカの映画館では低脳ティーンども(笑)が映画館でキャーキャー言って喜ぶんでしょうけど、そんなの喜んでいるのはバカなアメリカ人どもだけです。
せっかく爽やかな内容の映画が、こういうシーンを残すことで台無しになってしまいます。もったいない…
この作品のあなたの評価は?
評価したい★の数のところでクリックしてください。投票は1回しかできません。













09.11.27 - 12:02
はじめまして!昨日、この映画を観て、何か情報はないかしらと探してやってきました。
ものすごく詳しく書いてくださってて感激です!
可愛い映画かと思ってたら極端に汚いシーンがあって驚きました。
特にガムの扱いが……。
ああいうのさえなかったら、上質の映画になると思うのですが。
それにしてもこちらのサイトは凄い!! これからじっくり読ませていただきます!!
09.12.02 - 01:31
hula_hulaさん、はじめまして~
音楽ネタばかりで申し訳ないんですが…
本当はもっと出演している若手俳優陣について書かないといけないのでしょうけど
その辺はみなさんにお任せして、ということで(笑)
あのガムのシーンはほんと余計ですね。
とってもいい青春映画なのに、あれのせいで台無しです。
>それにしてもこちらのサイトは凄い!! これからじっくり読ませていただきます!!
ありがとうございます。
このサイトが新しいキューティー映画との出会いの手助けになればうれしいです。