プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角
Story
高校生のアンディ(モリー・リングウォルド)は父(ハリー・ディーン・スタントン)と2人暮らし。自分でアレンジしたファッションに身を包み、幼馴染のダッキー(ジョン・クライヤー)らとつつましく生活していた。ある日アンディーは金持ちグループの一人、ブレーン(アンドリュー・マッカーシー)からデートの誘いを受ける。ダッキーのやきもちをよそに喜ぶアンディー。しかしパーティーで貧富の差を見せられ落ち込んでしまう…
Cast
モリー・リングウォルド:アンディ
アンドリュー・マッカーシー:ブレーン
ジョン・クライヤー:ダッキー
ハリー・ディーン・スタントン:ジャック(父)
アニー・ポッツ:イオナ
ジェームズ・スペイダー:ステッフ
ケイト・ヴァーノン:ベニー
ジム・ヘイニー:ドネリー
アレクサ・ケニン:ジーナ
Staff
製作総指揮:ジョン・ヒューズ
製作:ローレン・シュラー
監督:ハワード・ドゥイッチ
脚本:ジョン・ヒューズ
撮影:タク・フジモト
音楽:マイケル・ゴア
Goods
販売元:パラマウント ジャパン (2005-01-05)
定価:¥ 4,179 ( 中古価格 ¥ 1,280 より )
時間:97 分 / 1枚組 ( DVD )
Notes
懐かしさと優しさを感じる、80年代キューティー映画の代表作です。
プロデューサー&脚本は、80年代キューティー映画の良質な作品を多く手がけた監督ジョン・ヒューズ。『ホームアローン』のプロデュース・脚本も彼です。
監督はMTV出身のハワード・ドゥイッチ。リー・トンプソンの旦那さんです。
提供楽曲は80年代初期のニューウェーブが勢ぞろいといった感があります。O.M.D(オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク)、Echo and The Bunnymen、New Order、The Smiths、INXS、そしてテーマ曲「Pretty In Pink」を歌うPsychedelic Furs…。
ちなみにプラムシーンのド頭、オーケストラの写真をバックに舞台で演奏している2人はO.M.Dです。
劇中ではOtis Reddingの「Try A Little Tendernes」という名曲を使ってダッキー役のジョン・クライヤーが口パク・踊りを熱演するシーンもあります。1曲丸ごと歌うのはちょっと長いですが(笑)
エンディングで「Pretty In Pink」が流れてくると、とても幸福感が増します。映画と音楽の幸せな組み合わせのいい例だと思います。
映画の内容は「生まれた環境の違う2人の恋」「憧れの男と幼馴染との三角関係」「決着はプラム」という、とてもとてもベタな展開なんですが、それでもこの映画が良作になっているのは、シナリオのうまさ、音楽演出のうまさ、お父さん役ハリー・ディーン・スタントンの演技があってこそだと思います。
ちょっととぼけながらも、いつも娘の味方になりたいと思う父親を演じるハリー・ディーン・スタントンの優しくて深みのある演技が青春映画をグッと締めます。素晴らしいです。特にプロム直前のシーンで父親としての台詞の優しさは感動ものです。
主人公を演じるモリー・リングウォルドは、学校では人付き合いの不器用さから、みんなに心を開かないためにいじめにあってしまうけど、父親思いで仲良くなると人懐っこい女の子、という設定がいいですね。観客が応援したくなるキャラクターです。
モリー・リングウォルドは美人ではないけど、スラっと背が高くてオリジナルの手作りファッションが実に似合っててよかったです。
とにかくキャラクターみんなに個性と見せ場があって、どこか優しいのがいいです。
出てくるたびに奇抜なファッションのレコード屋の女性オーナーのキャラは特に見事で、主人公の母親、お姉さん、友達という立場になれるような設定で配置されています。これにより、元々あまり他人に心を開かない主人公が、唯一心を開いて相談できる相手に色んな悩みが語れるようになります。だから観客も主人公に感情移入しやすくなっていく仕組みです。
もう一つの効果として、3つの役割を1人のキャラクターが補うことで、登場人物の数・配置がすっきりします。少人数の方が一人一人を丁寧に描写することが出来ますし、そういう意味でも女性オーナーの設定は秀悦だと思います。
幼馴染のダッキー役ジョン・クライヤーの、ピエロぶりから、影ながら主人公を助けるナイトっぷり、そしてプロムでのピリッと締まったかっこよさに「なぜこちらを選ばない?」と思う人も多いのでは?
でもちゃんと最後に、この映画一番のゴージャス美人(個人的に断定)が、ダッキーを選ぶのでよしとしましょう(笑)
音楽演出に関しては、物語前半はイギリス系ニューウェーブをガンガンかけたりしてファッショナブルさ、華やかさで物語を印象つけます。
中盤の父娘が互いの感情をむき出しにして出て行った母について語る大事なシーンでは、音楽を使わず緊張感のある画面で台詞の全てを観客にぶつけてきます。
監督がMTV出身ということが関係しているのか、要所要所での音楽の使い方、音楽の消し方がツボを付いてると思いました。イギリス・ニューウェーブ勢をアメリカ映画で起用したことで、当時のオサレ感やセンスが伝わってきます。
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