
ロミー(ミラ・ソルヴィーノ)とミッシェル(リサ・クードロウ)は高校時代からいつも一緒。卒業後もLA出一緒に気ままな生活を送っていた。ある日高校の同窓会があることを知った2人は出席しようとするが、自分たちには男もお金も仕事もないことに気付く。このままでは高校時代のように女王様グループにバカにされてしまう。2人は田舎の連中を見返してやろうと、自分たちの経歴をキャリアウーマンと偽って故郷に帰るのだが…
ミラ・ソルヴィノ:ロミー
リサ・クドロー:ミッシェル
ジャニーン・ガロファロー:ヘザー
アラン・カミング:サンディー
ジュリア・キャンベル:クリスティー
ヴィンセント・ヴェントレスカ:ビリー
ミア・コテット:シェリル
クリスティン・バウアー:ケリー
エレイン・ヘンドリックス:リサ
カムリン・マンハイム:トビー
ジャスティン・セロー:カーボウイ
ジェイコブ・ヴァーガス:ラモーン
製作:ローレンス・マーク
監督:デヴィッド・マーキン
脚本:ロビン・シフ
撮影:レイナルド・ヴィラロボス
音楽:スティーヴ・バーテック
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005-12-07)
定価:¥ 1,500 ( 中古価格 ¥ 834 より ) / Amazon価格:¥ 1,322
時間:93 分 / 1枚組 ( DVD )
Romy And Michele's High School Reunion: Original Soundtrack
Hollywood Records (1997-04-15)
定価:¥ 1,179 ( 中古価格 ¥ 1 より )
More Music From The Motion Picture Romy And Michele's High School Reunion
Hollywood Records (1997-09-23)
定価:¥ 1,184 ( 中古価格 ¥ 1 より )
日本公開時のタイトルは『ロミーとミッシェルの場合』でした。ソフト時に『ロミー&ミッシェル』に改題されています。
オープニングで、カメラが海上から浜辺、そして浜辺沿いにあるアパートへ近付いていき、そのアパートの1部屋である主人公2人の部屋の窓にそのまま入っていく、というのを1カットで見せます。
この1カット長回しシーン、空撮からクレーンにカメラが切り替わる繋ぎ目が判りません * 1 。
他にも卒業アルバムの写真にズームアップして、そのまま回想シーンに突入したりするので、ビデオ編集を多用しているのは明らかなんですが、今のデジタル編集ほど色々出来るわけではないので、97年当時でこれだけスムーズな編集テクニックは見事だと思います。
多彩な編集テクニックと共に、カメラアングルもシーンごとにクレーンやステディーカムを多用して軽やかに移動しています。この映画の軽やかな雰囲気にこのカメラワークの果たしている役割は大きいです。
それと、この映画、意外と特殊メイクがしっかりしてます。
ロミーとミッシェルが100歳になったときのメイクはもちろん、女王様グループのリーダーの妊娠中のおなかの造形も見事です。(旦那の情けないぽっこり出たお腹は特殊メイクじゃないと思うけど…)
監督は「シンプソンズ」のプロデューサー兼脚本家です。
だから、劇中、ロミーが変態の同僚整備士にジャガーを借りに事務所を訪れるシーンで、整備士みんなで「シンプソンズ」を見てるシーンが出てきたんですね。会話のすっとぼけた楽しさ、間のおかしさなどは、とてもシンプソンズ的です。
ロミー役のミラ・ソルヴィノはこの映画の前にウッディー・アレンの『誘惑のアフロディーテ』に出演。アカデミー助演女優賞を取っています。
ミッシェル役のリサ・クドローはTVドラマ『フレンズ』に出演しています。
音楽に関しては、全編80年代のヒット曲目白押しで、「キューティー映画に使う80年代ヒット曲の選曲はこうである」というお手本のような映画です。
回想シーンのプラムで、プラムキング・クイーンの発表が終わり、会場でダンスシーンが始まるきっかけが、ロバート・パーマの「Addicted To Love」。強烈なドラムから始まるこの曲をきっかけに持ってくるセンスは素晴らしいです。
他にも2人が同窓会に出発する時にはケニー・ロギンスの「Foot Loose」、同窓会で赤っ恥をかいた2人が開き直ってキラキラな衣装で登場する時にはバナナラマの「Venous」、2人が最後ヘリコプターで同窓会会場を後にするときにはベリンダ・カーライルの「Heaven Is A Place On Earth」など、印象的なシーンを80年代ヒット曲でうまく演出していました。
高校時代の思い出のプラムの最後、好きな人に放っておかれたロミーをミッシェルが慰めながら2人で踊るシーンでかかるシンディー・ローパーの「Time After Time」はとても切なく素晴らしいです。その後同窓会の最後、アラン・カミングと共に3人で踊るシーンでも「Time After Time」が再度かかりますが、ここでのバレエっぽいダンスが大真面目で始まった時、唐突に何が始まったんだ?と面食らいました(笑)
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=wPTUpn9ait8]
主役2人の衣装は常にポップな色使いのボディコン系の衣装が多く、胸元が大きく開いて足も出しているのに変にいやらしくないのは、あまり男が絡まず、あくまでも女性2人の友情に主観を置いているからではないか、と。ようは「どんな時でも、男がいなくても好きだから着てる」という自然さがあったからだと思います。
でも高校時代のシーンは、みんなカツラなどで一生懸命高校生を演じていますが、やはり無理がありすぎて…。特にリサ・クドローの目じりの小じわがとても気になったりして…(笑)
最初に書いたオープニングのあと、主役2人が『プリティ・ウーマン』をTVで見ているシーンが出てきます。TVの画面で映るのは、ジュリア・ロバーツがロデオドライブで買い物しに行って、店員にバカにされるシーンです。結構長くシーンを見せます。
ミラ・ソルヴィーノ演じるロミーが「この映画36回見たけど感動しちゃうわ」と言ってますが、「そうね」と言いながら感動して薄っすら涙目になっているのはミッシェル役のリサ・クードロウの方というのもおかしかったです。この2人は10年間いつも一緒にいるわけですから、たぶんミッシェルも同じ回数くらい見てるはずなんですが。
とにかく尺も90分とテンポ良く、難しいことを考えずに「友情っていいな」と素直に思える楽しい映画です。
この作品、2005年に『ロミーとミッシェルの場合 セレブ入門編(Romy and Michele: In The Beginning)』というTVスペシャルが作られています。主演のキャサリン・ハイグルはのちに『27 Dresses』の主演をつとめています。監督は本作の脚本を書いたロビン・シフが担当しているのでちゃんとシリーズとして繋がっています。
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=cPf7A0vDinQ]
お話はロミーとミッシェルが高校卒業後、『プリティ・ウーマン』に憧れてLAに出るものの売春婦と間違われて警察に捕まって…という、本品の前史にあたる奮闘記です。先に書いた『プリティ・ウーマン』がとても重要な役割をしたことがわかります。共演にポーラ・アブドゥルが出ています。
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=ZpIxGzF42Kg]