
バレリーナを目指す白人のサラ(ジュリア・スタイルズ)は名門音楽院へのオーディション最中に最愛の母を交通事故で失う。サラは母の死に責任を感じバレエを諦め父の住むシカゴへと移り住むがそこは黒人ばかりの町。黒人ばかりの学校に転向し医者を目指すデレク(ショーン・パトリック・トーマス)たちと知り合ったサラはヒップホップダンスにめぐり合う。デレクにダンスを教えてもらうサラ。次第に2人はお互い好意を寄せ合うが…
ジュリア・スタイルズ:サラ
ショーン・パトリック・トーマス:デレク
ケリー・ワシントン:シェニール
フレドロ・スター:マラカイ
テリー・キニー:ロイ
ビアンカ・ローソン:ニッキー
ヴィンス・グリーン:スヌーキー
製作:ロバート・W・コート,デヴィッド・マッデン
監督:トーマス・カーター
原案:デュエイン・アドラー
脚本:デュエイン・アドラー,シェリル・エドワーズ
撮影:ロビー・グリーンバーグ
音楽:マーク・アイシャム
販売元:ジェネオン エンタテインメント (2004-06-25)
定価:¥ 2,500 ( 中古価格 ¥ 645 より ) / Amazon価格:¥ 620
時間:113 分 / 1枚組 ( DVD )
人種・身分の違うもの同士の恋、ダンスを通じての異文化交流、と非常に典型的なストーリーなのですが、ジュリア・スタイルズはやはりうまい。彼女の演技でこの映画はとても素晴らしいものになっています。
バレエダンサーは全身筋肉で贅肉をそぎ落としたシャープなイメージなので、ジュリアの普通より、ちょっとポッチャリしたスタイルはバレエダンサーとしてはちょっと太りすぎじゃないか?と思うのですが、物語はダンスをメインに置きつつ実は繊細なドラマが中心なので、ジュリアじゃないとこのドラマは成立しなかったと思います。
物語当初、母を亡くしてバレエをあきらめ、シカゴでジャズ・トランペッターとして汚い部屋で生活する父と同居することになったサラ:ジュリア・スタイルズの投げやり感・無感情さが際立ちます。
それが黒人でも誠実でまじめに生きようとするデレクたちと出会い、ダンスに出会うことで徐々に解きほぐされていくさまは本当に感動的です。
真面目一辺倒でダサかった衣装のサラをクラブに連れて行く際、ちょっとしたアレンジでおしゃれに変身させる描写も素晴らしかったです。
キューティー映画におけるファッション描写は、高価なブランドに身を包んだり、日常では着れない派手なセンスの衣装を身にまとったりと、現実離れした夢を演出しますが、この映画のように現実と地続きのちょっとしたオシャレや衣装の変化も大事な演出になります。この映画はそういう描写が随所に光っています。
ヒロインの相手役、デレク:ショーン・パトリック・トーマスが非常に知的で落ち着いたキャラクターなので、ダンス映画にありがちな肉欲的な下品さ、セックスに直結する雰囲気がなく、誠実な内容となりとてもよかったです。
医者を目指すデレクと、悪いことをし続ける親友のサイドストーリーもありがちで典型的なのですが、出演者の達者な演技もあってこの映画では実にうまく機能しています。
とにかく、奇をてらわず丁寧に撮った手堅い演出と、演技の達者な役者で固められた映画はほんと安心して見れますね。素直に感動できます。
音楽もサントラが大ヒットし、第2弾が発売されました。ヒップホップメインで構成されていますがゴリゴリのヒップ・ホップ・チューンというより、ポップなので非常に聞きやすいです。
おススメ映画です。