クライム・チアーズ
Story
チア・リーダーのダイアン(マーリー・シェルトン)には結束の固いチア仲間がいた。不良娘のカンザス(ミーナ・スヴァーリ )、セクシーなクレオ(メリッサ・ジョージ)、クリスチャンのハンナ(レイチェル・ブランチャード )、優等生のルーシー(サラ・マーシ)。ある日、ダイアンは妊娠。安アパートで彼氏と一緒に生活を始めるが生活もままならない。子供の養育費で不安に感じたダイアンは銀行強盗することを思いつく…Cast
マーリー・シェルトン:ダイアンミーナ・スヴァーリ:カンザス
メリッサ・ジョージ:クレオ
レイチェル・ブランチャード:ハンナ
サラ・マーシ:ルーシー
ジェームズ・マースデン:ジャック
マルラ・ソコロフ:リサ
アレクサンドラ・ホールデン:フェーン
W・アール・ブラウン:ハンク
ショーン・ヤング:カンザスの母
Staff
製作:ウェンディ・フィネルマン監督:フランシーン・マクドゥガル
脚本:ローナ・ウィリアムズ
撮影:ロバート・ブリンクマン
音楽:マーク・マザースボウ
Goods
Notes
カラフルでテンポのいい、実に楽しくかわいいキューティー「犯罪」映画です。映画自体はキューティー映画のテイストに従った明るく楽しい作風ですが、主人公の動機や行動の背景がとても知的。物語が破綻してないしキャラクターの行動動機も納得できます。
時間軸を分解し再構成した巧みな展開、冷静で客観的な作風、この監督の力量は確かです。 演出力が映画のレベルを確実にワンランク上げています。作品を視聴後、DVDの特典映像で監督がアメリカ人ではなくヨーロッパ出身の女性というのを知って納得しました。監督の出自が見事に作品に反映されています。
客観的な視点で特に目立ったのが2点。
一つはアメリカの生活や若者の生態について。
アメリカのいいところと悪いところの両方を当たり前にサラリと描写していて、さらにアメリカで生活するキャラクター(若者)の性格設計が客観的で媚びず視点は冷めてます。でも嫌味になっていません。実に素晴らしいバランス感覚です。
もう一つは出産に対する男女の考え方の違い。男性が出産・子供に対して、ある意味無責任に夢と希望に満ち溢れているのに対し、自らの体を痛めるリスクを背負う女性がとても現実的な思考で今後を考えているところです。
主人公たちはキアヌ・リーブス主演の『ハートブルー』を見ていて銀行強盗を思いつくのですが、その後映画を参考に銀行強盗の計画を進めるというのも面白かったです。
ちなみに劇中、参考で出てくる映画は
そして『チビッ子ギャング台風(タイフーン)』。
この中で一番知られていないのは『チビッ子ギャング台風』だと思います。これ、ディズニーの実写映画なんですね。未見なのでネットで調べてみましたが、あまり情報がありませんでした。少ない情報を頼りにストーリーの概略を書いてみます。
クレオが恋焦がれているという設定で何度か名前が出る「コナン・オブライエン」ですが、毒舌が売りのアメリカのコメディアンでTVのトークショー「Late Night with Conan O’Brien」の司会者です。日本ではなじみがないですが、向こうだと人気のある人ですね。
銀行強盗を決行するシーンは明らかに『レザボア・ドッグス』っぽい撮り方をしていたり、『ミーンガールズ』などでも見られた、女の子の電話のシーンで分割カメラを使う見せ方でギャグを入れてみたりと、遊び心満載な編集とカメラワークですが、最初のチアシーンの撮り方が、望遠カメラを使ったバストショットやカメラのレール移動でゆっくり動くロングショット、さらに俯瞰からのショットなどを巧みに使い分けてPVっぽくてとてもかっこいいです。チアの踊り自体もかっこいいし、チアリーダー物の有名キューティー映画『チアーズ』に引けを取りません。
『X-MEN』のサイクロップス役で有名なジェームズ・マースデンが、学校中の憧れのスポーツマンで、とにかく能天気、けど嫌味のない彼氏役のジャックを陽気に演じていたり、チアの1人、ミーナ・スヴァーリの服役中の母親役にプッツン女優のショーン・ヤングなど、出演者の見所が多いです。
(ネタバレです)
ラスト、登場人物たちのその後が写真と共に語られますが、主役カップル2人の写真に写っている登場人物たちに注目です。ジェームズ・マースデンがビデオ屋のバイトで友達になったオタクの2人がちゃんといます。実に芸が細かいです(笑)








