アップタウン・ガールズ
Story
モリー(ブリタニー・マーフィ)はロックスターの父の遺産で気ままに優雅な暮らしをしていた。しかしその遺産を悪徳会計士に持ち逃げされてしまい無一文に。やっと見つかった仕事は8歳の女の子レイ(ダコタ・ファニング)のお守。しかしレイは大人びた孤独な子供だった。天真爛漫なモリーと潔癖症のレイ。正反対な2人は次第に仲良くなる。ある日モリーはレイを遊園地に連れ出す。そこはモリーの大事な思い出の場所だった…
Cast
ブリタニー・マーフィ:モリー
ダコタ・ファニング:レイ
マーリー・シェルトン:イングリッド
ドナルド・フェイソン:ヒューイ
ジェシー・スペンサー:ニール
ヘザー・ロックリア:ローマ
オースティン・ペンドルトン:マッコンリー
Staff
製作:ジョン・ペノッティ,フィッシャー・スティーヴンス,アリソン・ジェイコブス
原案:アリソン・ジェイコブス
監督:ボアズ・イェーキン
脚本:ジュリア・ダール,モー・オグロドニック,リザ・デヴィドウィッツ
撮影:ミヒャエル・バルハウス
音楽:レスリー・バーバー,ジョエル・マクニーリイ
Goods
Notes
一見、子供のような大人のモリーとませた子供のレイの女の子同士による友情物語として描かれているように見えますが、実は主人公のモリーの成長物語になっていて、それが実にキューティー映画的です。
モリーは最初、男に目がなくだらしない自己中心的で依存性の強い嫌な女として登場します。しかしレイと出会うことで徐々に自分自身の弱さを見つめ直し、自分の足で新しい一歩を踏み出そうとします。最後は非常に魅力的な自分の力で前に進む女性に変身します。
非常に清々しい映画です。素晴らしいです。
ちゃんとコメディー的なシーンも外してません。ブリタニー・マーフィの演技は往年のゴールディー・ホーンとメグ・ライアンを足して2で割ったような、かわいらしくコメディーチックなオーバーアクトで実に魅力的です。
ダコタの演技に関しては、言うまでもなく『化け物』です(笑)うますぎる。
この映画、遊園地のクルクル回るカップがとても重要なアイテムとして登場します。
それもあって、マーフィーが感情的に動くときカメラワークも回しているんです。
これは大ベテランのカメラマン、ミヒャエル・バルハウス氏の得意技でもあるのですが、カメラワークと同様に色彩の計算も素晴らしいです。遊園地のシーンはもとより、モリーが男を部屋に連れ込もうして、電気を止められているからろうそくの明かりで部屋を灯すシーンの照明設計は見事なものだと思います。
そういえば「ドラキュラ」も彼の仕事です。あれもろうそくの明かりの演出が素晴らしかったです。
シーン繋がりはデジタル編集を使って、湖に写り込んだ夜景がそのまま別の場所の水溜りとなったり、ドアを開けたらそれに合わせて風景も変わったりと、物語の進行を流れるように見せる感じをうまく作り出しています。
とにかく気持ちよい余韻を残す秀作だと思います。
ラストシーンは人によっては蛇足に思うかもしれませんが、僕的にはOKでした。
レイの心を開放してやるモリーの感動的なシーンのあと、今度はお礼にレイがモリーの心を開放する展開に涙しました。
モリーは物語の最初受け入れなかった父親の代表曲(モリーについて歌った歌)をラストで受け入れるんです。父親の代表曲は架空の曲ですが、しっかりドラマの中に重要アイテムとして組み込まれています。観客が曲を忘れないよう、時々台詞でさりげなく存在を提示しておいて、最後にモリーと一緒に感動出来るよう仕掛けられています。見事です。
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